お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2018.09.28

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お辮當箱博物館

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これは江戸時代のおべんとう箱です。
おべんとう箱といっても一人だけのものではなく野山で数人が集まって宴を楽しむためのもの。
辞書によるとべんとう箱というのは外出先で食事をとるためにたべものを入れて持ち歩く容器とされています。この豪華な黒漆に蒔絵や螺鈿細工をほどこした調度品のようなおべんとう箱は日本でも唯一のユニークなお辮當箱博物館を開いている京都で360年をこえる京生麩の老舗のコレクションのひとつなのです。
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かつておべんとうといえば腰弁という言葉がある通りおにぎりを竹の皮などでつつみそれをふろしきでつつんで腰につけたり、肩にかけ持ち歩くおべんとうが一般的でしたが、その一方で桃山時代に入ると物見遊山の風習が始まったこともあって、おべんとう箱は公家や上流階級によって競うようにさまざまな趣向をこらしたものへと発展したのです。

そしてこの豪華で目でも楽しめるおべんとう箱は江戸時代に入ると茶道の流行もあってさらにユニークに発展します。
招いたお客をあっといわせるものや、おどろかせるような趣向を求めたのは裕福な商人たち。惜しみなくお金を使い腕ききの職人にユニークなおべんとう箱を競うようにつくらせました。
展示室の一角の螺鈿細工を一面にほどこした船型のおべんとう箱は屋形が重箱になっています。
茶釜が三段のお重になったものや、フタが将棋盤になっているものは食後フタを閉じると将棋が楽しめるおべんとう箱なども展示されていてここは実に楽しい博物館なのです。
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今、おべんとうといえば食材も実に豊富になったこともあってキャラ弁がすさましい発展をとげています。
江戸時代のユニークなおべんとう箱が生まれた時代に今のキャラ弁を登場させてもお弁当箱はともかくその中味の充実ぶりに限っていえば十分に肩を並べそうです。
おそるべきはママの技術。

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