マリメッコといえば、あざやかな色づかいと大胆なデザインのプリントで知られ、世界に多くのファンを持つフィンランドのデザインハウス。
ドレス バック インテリア 食器にまで独得の色づかいとデザインで進出していますが、その基本となるのはテキスタイルデザイン。
マリメッコには世界中から次々と集まるデザイナーが時代時代のマリメッコの顔をつくってきました。
そのマリメッコが大きく飛躍した1970年代から30数年にわたってマリメッコのデザイナーとして活躍してきたのが石本藤雄さんなのです。
400点をこえるという石本さんのテキスタイルデザインの中の70〜80年代の作品は今年から来年にかけてのマリメッコのコレクションに復刻が決まるほどのマリメッコの顔でもあったのです。
石本さんは砥部焼で知られる愛媛県砥部町出身。幼い頃から陶が身近にあったこともあってか、石本さんは1980年代からマリメッコと関係のあったこれもフィンランドを代表する老舗の陶磁器メーカー アラビアのアート部門の一員として籍を置いて陶器づくりを始めました。
フィンランドの豊かな自然と自身を育んでくれた砥部の風土の中で育まれた作品を次々と生み出してきました。
自然を愛する石本さんの花、くだものをモチーフに長年のデザイナーとしての感性から生まれるふしぎなあたたかみのある陶の世界が今注目されているのです。
「マリメッコの花から陶の実へ」のタイトルで今京都で開かれている展覧会は夏には東京でも開かれるそうです。