紅葉は秋の季語、立冬を過ぎると紅葉は冬紅葉と呼びますが、紅葉が本格的になるのは、これからです。
かつては11月のはじめが紅葉の見頃でしたが、今では京都などでは11月もラスト近く、年によっては12月に入ってからが見頃になってきています。
10月の終わりに一度冷え込んだ気候もこのところ、足ぶみ状態で紅葉もちょっとひと休みといったところ。
日々の気候の変化でぐっと紅葉が進んだかと思うと、ポカポカ陽気で足踏みをくり返すなど、人の心をやきもきさせながら進行するのが紅葉と桜の開花とは違うところです。
紅葉して それも散りゆく 桜かな 蕪村
今、古都を彩るのは桜紅葉、数ある桜の名所が
今は紅葉のシーズンを迎えています。
楓の紅葉の名所は秋だけが人気ですが、桜紅葉の名所は春につづいて2シーズンも楽しませてくれるのです。
紅葉のもみじは「もみず」から生まれたそうですが「もみず」とは紅に染まるの意味だとか。楓と並んで、このシーズンのもうひとつの主役銀杏は黄色く色づくため黄葉と書きますがこれも呼びかたはもみじと呼んでいます。
桜紅葉、柿紅葉、はぜ紅葉、漆紅葉、柏黄葉、銀杏黄葉などなど、そして一ヶ月をこえてつづく紅葉のフィナーレを飾るのが楓紅葉なのです。
紅葉の美しい木には名前をつけて呼びますが、あまりにも多いためにひとまとめにして「名木紅葉」(なのきのもみじ)という呼びかたが季語にあげられているほど、日本の紅葉は世界にも類がないほどその種類が多い恵まれた国なのです。