6月も終わりを迎えようやく梅雨らしい天気がここ2〜3日つづいています。
梅雨晴れの畑では地面をおおいつくすかのようにひろがる大きな葉の間に黄色もあざやかなカボチャの花が咲いています。
カボチャの花はヒマワリと同じように太陽が大好きな花。
ただヒマワリが終日お日さまのほうを向いて咲いているのに対し、カボチャの花は朝ひらくとお昼前にももう花を閉じてしまいます。
おひさま ぎんぎんぎらぎら
まぶしい朝です
カボチャのツルは
ぐんぐん伸びていきました
はたけの外まで伸びました
という詩をきいたことがありますが、どこまでもするする伸びるカボチャのツルのそのたくましい行動力の秘密は、実は花のためなのです。
というのもカボチャは葉の光合成によって花をつけ実がなるのですが、一個の実が大きくなるために、なんとあの大きな葉が15〜20枚も必要なのです。だから花のつぼみがふくらむたびに、たくさんの葉が必要です。そこでカボチャのツルは次々と葉を育てるためにどこまでもツルを伸ばしているのです。
カボチャを食べると風邪をひかないとよくいわれるように、カボチャは栄養価が高く緑黄色野菜としても知られていますが、ビタミンEやβカロチンも多く含むため、アンチエイジングにも今注目の食材なのです。
カボチャは実だけでなく種にも葉っぱにも薬効があるすぐれたたべもの。
お隣の韓国では昔から夏にはカボチャの葉を蒸してゴハンやキムチ焼肉をつつんでたべます。蒸すとあの葉っぱのイガイガ感もなくなり、栄養価も高く夏には欠かせないスローフードとして人気だとか。
ついさきほどまで、大きく開いていた花はもうしぼみはじめています。