お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2022.01.21

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元興寺 ロウバイ


世界遺産「古都奈良の文化財」に指定されている元興寺では、春を告げる花 ロウバイが今見頃です。

元興寺は「仏法元興の場」の言葉からこう呼ばれるようになったのですが、その前身は日本で初めての仏寺として生まれた飛鳥寺。平城京誕生とともに現在の地に移り元興寺なりました。
東大寺よりも法隆寺よりも古い元興寺の屋根には、数千枚もの創建当時の日本で始めての瓦が残され、独得の美しさを今日に伝えています。

この元興寺に春を告げるロウバイは、中国原産で江戸の初めに日本に伝えられ、早く日本に伝えられた梅とは区別するためにロウバイと呼ばれてきました。
ロウバイはその名前の通り、つやつたした黄色い花があたかも蝋細工のように半透明に見えるところからロウバイと呼ばれてきたのです。

梅よりもその花の香りの高さから香梅の呼び名もあり、人々の心をとらえてきたロウバイには「雪中四友」の呼び名もあります。
梅と山茶花、水仙とロウバイはどの花も雪の白さに映える花ということでこう呼ばれているのですが、まだ雪のある寒中に花をつけ、春の訪れをいち早く知らせる花ということで、英名ではウインタースイート。
生薬としてはその花のつぼみが蝋梅花と呼ばれ頭痛や熱さましに有効とされてきたのです。
ロウバイは漢字で書くと蝋梅ですが、実は梅ではなくクスノキ科の植物、梅はバラ科ということで全く違うのですが枝に小さな花のつき具合が梅のようということで中国でも蝋梅の字があてられてきたのです。

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