お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2018.07.27

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光悦寺 夏

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北に向うに従って標高がゆるやかに高くなる京都の街。鷹ヶ峰はかつて京都と若狭 丹波を結ぶ街道の京の入口にあたるところ、京都の南にある東寺の五重塔のてっぺんと同じ高さというだけあって、日かげに入ると少し涼しさも感じられます。
菱形石がまっすぐつづく長い参道は緑のトンネル
ときおり渡って来る風に参道に落ちた木もれ日の影がゆれています。
まさに緑したたるという言葉がぴったりの参道は人影もなくセミシグレがひびくのみです。
ここは元和元年(1615)家康によって、この鷹ヶ峰に9万坪の土地を与えられ、後に光悦村と呼ばれる芸術村をひらいた本阿弥光悦の屋敷跡、今では光悦寺と呼ばれています。

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本阿弥光悦は、刀剣の鑑定 研ぎなどの名家に生まれ、幼少の頃からすぐれた美術工芸品の中で育ち、独自の美意識を身につけ、茶の湯をはじめ、書、陶芸、漆芸などひろいジャンルで斬新かつ華麗な作品の数々を生み出しました。
さらに俵屋宗達をはじめ、後の尾形光琳など多くの人々にはかり知れない影響を与えたところから日本のダ・ヴィンチとも言われてきたのです。
今年は琳派誕生400年ということで展覧会をはじめ、さまざまな催しが開かれていますが400年前というのは、琳派の祖とされる光悦が鷹ヶ峰に光悦村をひらいた年が起点になっているのです。

紅葉で知られる光悦寺とあって光悦垣と呼ばれる生垣も今は強い日ざしの中にひっそり立っています。
夏の光悦寺は唯 静寂あるのみ

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