お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2017.07.21

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土用のあんころ

ankoro
「祇園祭の巡行が終わると京都は梅雨明け」と
語りつかれた通り、今年も16日の宵山に梅雨明けを知らせるような雷とどしゃ降りの雨で梅雨は終わりのようです。

待ちかねたように連日の猛暑日、19日は「土用入り」でした。

この「土用の入り」にはあんころ餅を食べるならわしが京都にはあります。
「今日は土用の入り、あんころを食べる日です」とお菓子屋さんの表にはり紙が出る「土用のあんころ」
ほとんどのお菓子屋さんでは基本的にはこの日にしか売り出されないお餅です。外はあづきあんで中はつきたてのおもち。

京都では古くからこの日に餅をついて食べると暑気あたりにならないと語りつがれてきました。暑いのに、つきたてのお餅を食べることで、さあこの夏も元気に乗りきるんだと気持ちに活を入れる意味もあるのかもしれません。

あんころの意味はあんの上にお餅をころがすのを「あんころがし」それが「あんころ」とつまったものとも伝えられています。

土用は節分、彼岸、八十八夜、二百十日などと並んで、暦の上では雑節と呼ばれています。
今、旧暦と呼ばれる一年を二十四の季に分ける「二十四節気」やそれをさらに、こまかく分けた「七十二候」が注目を集めていますが、これらは2600年も昔の中国黄河流域の気候風土をもとに定められたものなので、日本の気候とは、ずれがあるために日本の気候にあわせて日本で生まれたのが雑節。

その中で土用というのは立春、立夏、立秋、立冬の四季の終わりの18日間をさすもので、夏の土用だけでなく年4回あります。
土用とはその季節がピークに達した時期、次の季にそなえて体調をととのえる養生の時期とされているのです。

だから土用のあんころもさぁ、土用。体調をととのえ、つきたてのお餅で力をつけてとの願いから生まれた習慣のようです。

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