京都東山の人気スポット安井金比羅宮は安井のこんぴらさんと呼ばれて親しまれている神社です。ここがユニークなのは「縁切り・縁結び」の神社として、ひろく全国に知られ、若い女性だけでなく今では外国語の会話も境内に流れるほどポピュラーなパワースポット。
境内に入ってすぐ目につくのは願いごとを書いて貼りつけられたおびただしいお札でもとのカタチもなくお札の山のようになった「縁切り・縁結び」の碑(いし)です。
何重にも何重にもはり重ねられた「形代」(かたしろ)と呼ばれるお札の右側に切りたい縁、左側に結びたい縁を書いて、縁切り・縁結びの碑のまんなかにあけられたやっと通れるくらいの穴をその願いごとをとなえながらうしろに抜け、再び同じように願いごととなえつつ、前にもどって来て、そのお札を碑にはりつけるだけで願いごとがかなうといわれています。
鳥居にもかかげられた「悪縁を切り、良縁を結ぶ祈願所」にもある通り、文字からすると悪縁・良縁とは男女間のトラブルといったことがらを想像しがちですが、お札に記された願いごとのほとんどは家族の健康であったり、病気平癒を願うものであったり、無事入学や将来の良縁を願うものなどほとんどは一般的なお札です。
しかし、なんといってもそのユニークな縁切り・縁結びの碑であったり、そのせまいトンネルをくぐりぬけるなどのことが、訪れる人への強い説得力になっているのかもしれません。
碑のトンネルをくぐれない人はお札をはっておくだけでも大丈夫ですと貼紙があるほど休日の人気ぶりにはおどろき。今日も早朝から次々と訪れる人がたえないのです。