お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2020.02.28

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市比賣神社

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京都では「いちひめさん」と呼ばれ親しまれている市比賣神社。その歴史は古く平安京が開かれ、全国からおびただしい産物が京都に集まってきたため、それを扱う官営の市場が開かれました。その時、桓武天皇によって現在の堀川七条のあたりに市場の守り神として創建されたのが市比賣神社。後に太閤秀吉によって現在の地に移されたのですが、めずらしい商いの祖神として今では全国でひろく祀られています。ここはその総本社なのです。

市比賣神社は御祭神がすべて女神ということもあって、古くから女性の守り神としても知られるところとなり、なかでも女性の厄除けの神さまとしてはとても知られています。

そして、この市比賣神社の境内には絶えることなくコンコンと湧き出している「天之真名井」と呼ばれる井戸があります。古くから水に恵まれてきた京都にはあちこちに名水が湧き出していますが、その中でも「天之真名井」は左女牛井、滋野井などと並んで京の茶の湯七名水のひとつにあげられているのです。

古来、歴代天皇の産湯に使われたという伝承が残るほどの「天之真名井」。
京都では女の子が生まれたら産湯にこの「天之真名井」の水を使って、女人守護の祈願をしたともいわれています。
そして「天之真名井」は今も茶の湯をはじめ、花展 書展などに必ず用いられるほどの名水なのです。
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そして、願いを書いた絵馬をかけ、御神水をいただいて手を合わせると一つ願いごとが叶うと伝えられる一願成就の井戸としても知られている天之真名井。
何しろ平安京創建以来、商いと女人守護の神さまとして親しまれてきただけあって、おみくじの姫ダルマに囲まれた井戸からは今日もたえることなく水が湧き出しているのです。

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