お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2019.10.25

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染殿院

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京の中心にある新京極通のビルとビルの谷間、ひとがやっとすれ違うことができるほどのせまい道を入ったすぐそこにある染殿院。
そめどの地蔵と京の人たちにはよく知られる安産のお地蔵さまです。

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今では修学旅行生と外国人観光客が一日中ひきもきらないにぎわいぶりの新京極通は、明治の初めに区画整理によって生れた、三条通と四条通を結ぶ約500メートルの道路。

天正年間 豊臣秀吉によって市内の寺院がこの一角に集められました。多くの寺院が集まったことでその境内が縁日には舞台として利用され、見世物やお店などが並び大いににぎわっていたのです。

明治5年東京遷都ですっかり沈んでいた京の街の元気をとりもどすべく、各寺院の境内を整理して生まれたのが新京極通、芝居小屋や飲食店が集まり東京の浅草、大阪の千日前と並んで日本三大盛り場のひとつに発展してきたのです。
その一角にある染殿院は通りから6、7歩も入ると、そこには小さなお堂があります。
弘法大師によって808年創建されたそうで本尊は高さ2メートルもある木造地蔵菩薩で秘仏とされています。
その昔、文徳天皇の皇后であった染殿皇后がこのお地蔵さんに祈願して、のちの清和天皇を授かられたところから染殿地蔵と呼ばれるようになったのです。
新京極通の西側の通りは寺町通と今も呼ばれるように、かつては多くの寺院が立ち並んでいましたが今はこの一角もすっかりさまざまなお店が進出して寺院はお店にはさまれて遠慮がちに点在しています。
小さなお堂だけを残すばかりのそめどの地蔵ですが、京都では親しまれており、今もお詣りの人のローソクの灯りがたえないのです。

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