京都の町をフカンすると碁盤の目のように整然とした街並みのなかに、緑のスペースが点在しています。
京都御苑、下鴨神社、上賀茂神社、そして京都府立植物園などなど。
京都御苑は東京遷都で残された御所とその周囲をとりまく宮家 公家の屋敷跡をまとめて整備し、国民公園として開放されたもの。世界遺産の下鴨神社には太古の森がそのままに残されている「糺の森」が、そして御神体としての神山をはじめ広大な森に囲まれた世界遺産の上賀茂神社。さらに日本で最古の公共植物園として1924年に開園した24ヘクタールもの広大なスペースを持つ京都植物園などの豊かな森が道路を一本越えるとそこここにあるのです。そして夏の糺の森の「下鴨納涼古本まつり」をはじめ、四季おりおりのイベントなど一年を通して、さまざまなカタチで京の暮らしの中にとけ込んでいるのです。
又、京都御苑では母と子の森の一角には、かわいい子供向けの自然に関する本が集められ、自由に取り出して読んだり、植物や昆虫を調べることができる森の倒木を使って作られたテーブルもあって、いつも子供たちの姿がたえないのです。
連日猛暑日のニュースがつづく昨日今日ですが、こんもり茂る京の森は日ざしがさえぎられ、森を渡る風もさわやか。
森の中のあちこちのテーブルでは、さまざまな時を過ごす人の姿が見られます。
今日も森のテーブルでは、パソコンを置いてセミシグレの中、リモートワーク風の人の姿がありました。