年間5000万人を軽くこえる観光客で一年を通してにぎわっている京都、その観光スポットでダントツは清水寺。早朝から日暮れまで人の波がとだえることはありません。
静かな古都のイメージはどこへやら今では京都はどこもかしこもラッシュアワーさながらの人波です。
東山の音羽山の中腹に位置する世界遺産清水寺への道はどれも坂の道です。
二年坂、三年坂、五条坂、清水坂、そして茶わん坂、どの坂も山門に到る道なのですが、これだけ道があってもいつも人の波でごった返しています。
そんな坂の中でおすすめなのが五条坂を少し登ったところから右に入る茶わん坂。茶わん坂はその名の通り、清水焼の窯元や陶器を扱うお店が点在する静かな坂。打水をしたゆるやかな坂はほかの坂の喧噪がウソのような静けさをいつも保っています。
茶わん坂はかつては清水新道と呼ばれていたのですが、大正年間に通りの両側に軒をつらねる清水焼のお店から茶わん坂の名がつけられました。しかし、100年たった今もまだあまり知られていないようです。
坂のはるか上には朱の色もあざやかな清水寺の三重の塔が見える茶わん坂を登っていくと人間国宝の記念館があったり街を通る人も生活者の姿が目立ついかにも京の街並らしい落ち着いたたたずまいで他の坂の人の波がウソのような静けさです。
まもなく紅葉のシーズンを迎え、京都の街はさらなる人出でにぎわいます。
清水寺は京の紅葉の見どころとして第一にあげられるために清水へは茶わん坂がおすすめです。
ちょっと心にとめておいて下さい。