「春眠暁を覚えず」春になるとよく聞くコトバですが、春の夜は寝心地がいいため、朝がきても気づかずに眠ってしまうといった意味です。
私たちは人生の3分の1は眠っているともいわれる通り、生きていく上で、睡眠はとても大切です。
睡眠とはその時間の長さではなく、その眠りの深さが質の良い睡眠とされています。
というのも、眠っている間はカラダと心がリフレッシュされるだけでなく、睡眠中にも脳の中では記憶の整理や定着などの情報処理が行われ、又体温調節や体内組織の修復や免疫機能の向上など、心とカラダのメンテナンスが続くのです。
この睡眠の種類には、レム睡眠とノンレム睡眠があります。
レム睡眠とは、カラダは休息していても脳はめざめて働き続けている状態。
一方ノンレム睡眠とは、脳もカラダも眠っている状態で、副交感神経が優位となって呼吸もゆるやかになり、リラックスした状態です。
ベッドに入ってすぐ始まるのはノンレム睡眠で、心身ともにリラックスした状態が90分ほど続くと、今度はレム睡眠に変わり、カラダは眠っていても脳は記憶の整理や不要な記憶をすて、新しい記憶を整理してくれます
このレム睡眠とノンレム睡眠を1セットにした睡眠サイクルが、一晩に4回から6回繰り返されるのが質の高い睡眠だといわれています。
しかし、今、日本人の多くが、ライフスタイルの変化などで睡眠不足を訴えているのが現実です。
この睡眠不足が日常的に続き、いつしか心身のダメージが重なり続けると、「睡眠負債」と呼ばれる状態におちいります。
こうしたダメージの前に、意外に有効なのが短い昼寝なのです。