お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2024.08.21

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「よもぎビール」 グルートビール


「よもぎ」は、中世ヨーロッパでビールづくりの主役でもあったのです。
古くからハーブとしてひろく用いられた「よもぎ」は、ビールの味つけ香りづけに欠かせなかったのです。

━ビールの歴史
ビールの歴史は約5000年前
人類最古のメソポタミア文明には、粘土板に楔形文字で記されたビールのつくり方が、絵とともに残されています。

━中世ヨーロッパのビール

中世ヨーロッパでは、当時のビールづくりの製法がパン作りに似ているからとか、栄養価が高い飲み物と言うことで、液体のパンとも呼ばれていたビール。

━ビールの香味料 グルートの主役「ニガよもぎ」
中世ヨーロッパのビールづくりで特徴的だったのがグルートの存在でした。
グルートとは、ビールの味つけ、香りつけに、何種類ものハーブを調合したもの。

「ニガよもぎ」、タイム、ローズマリー、ジンジャー、アニスなど様々なハーブの調合レシピはグルート権と呼ばれ、販売もされるほどでした。

なかでも「ニガよもぎ」は、その強い香りと爽やかな苦味で、グルートには欠かせなかったのです。
「ニガよもぎ」のキレのある爽やかな苦味は、グルートの中でも特別な存在だったのです。
当時のビールは修道院などで作られていましたが、味の決め手となるグルートのレシピは秘中の秘だったのです。

━そしてビールはホップの時代へ
やがてこのグルートにホップが加えられるようになると、ホップの爽やかさと強い抗菌力で、ビールはホップの時代となったのです。
近年、ハーブの香りと味を楽しむ「よもぎビール」が再現されています。

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