お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2018.05.18

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マリー・アントワネットの髪飾り

jyagaじゃがいもの花が咲きはじめました。
じゃがいもの花は北海道でははるか大地の彼方まで白い花が一面にひろがる景色が初夏の訪れを告げるとしてよく知られていますが、一般的には、じゃがいもの花はなすやきゅうりの花などと一緒で野菜の花とされ鑑賞用の花としてはあまり注目されていないのが現実です。

しかし18世紀フランス革命前のフランスでは国王ルイ十六世の王妃である、あのマリーアントワネットが舞踏会にしばしばじゃがいもの花の髪飾りをつけて登場したため、貴族間でじゃがいもの栽培が大流行となるほど、じゃがいもの花が人気だったのです。

17世紀から18世紀のヨーロッパは冷害などもあって各地でしばしば飢饉に見舞われていました。
フランスでも例外でなかったために立上がったのが薬剤師で農学者 栄養学者であったパルマンティエでした。

コロンブスによって南米から伝えられたじゃがいもが、ヨーロッパでは地下にできるものを食べる習慣がなかったためと、又そのカタチがきらわれて、家畜の飼料として用いられるだけだったのをパルマンティエは農学者 栄養学者としての視点から、食用として普及させることを計画、いもを切って地中に埋めるだけで芽を出し やせた土地でも収穫でき、しかも保存もきく点から、飢饉を救う食料としてのじゃがいもの普及の計画を国王に訴えました。その時彼は咲いたばかりのじゃがいもの美しい花束をそえました。すると王妃のマリー・アントワネットがじゃがいもの花の美しさを大いに気に入り、しばしば髪飾りとして用いたことで、じゃがいも栽培が貴族達の間で大いに注目を集めることになり、やがてじゃがいもはフランス各地で栽培されるようになり、食用となったのです。
歴史上ではしばしば悪女扱いされ、フランス革命では処刑されたマリー・アントワネットは、この食用としてのじゃがいもの普及キャンペーンには大きな役割を果たしていたのです。

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