栗花落とは、ちょうど梅雨入りの頃に栗の花が咲くところから「つゆいり」が「つゆり」とか「ついり」となって梅雨入りをあらわすコトバになりました。
栗の花は、あのぷりぷりとした実とは違って、細いひものような花がワーッと咲きます。
その独特の青くさい匂いが特徴ですが、たけのこの皮をむいた時の匂いのようともいわれます。少しむっとした匂いは、いかにもうっとうしい梅雨の訪れを知らせているような気もします。
今年の「梅雨入り」は、例年通り、より早く、より遅くと地域によってばらつきがみられました。
気象庁から発表される「梅雨入り宣言」というのは、梅雨になると大雨で災害が発生しやすくなることから注意を促すためのもの。
1964年から始まった「梅雨のお知らせ」が、1986年から正式な気象庁の業務の一つとして発表されているのです。
梅雨がくるたびに、「もう梅雨なの」「まだでしょ」と話題になる梅雨入り宣言の決め方ですが、春の桜の開花宣言は、各地の標準木とされる桜の木に花が5つ以上咲いているのを気象庁の人の目視で確認して発表します。
一方、「梅雨入り宣言」の判断は難しく、気候の移り変わりの中で、それまでの天候と比べ、次の1週間予報をもとにして、雨や曇りが多くなり始める頃に「○月○日頃、梅雨入りしたとみられます」と発表されます。天気図では、梅雨前線が停滞前線となって日本列島付近にあらわれます。
だから、梅雨入りしたのに晴天つづきになることも多く「から梅雨」というコトバもあります。
「ツユ」とは木の葉などに宿る「露」から来たコトバですが、「梅雨」と書くのは中国長江下流域でこの頃、梅が実る頃ということで、梅雨と記されていたのがそのまま日本に伝えられました。
ちょうど日本でも梅の実の熟する頃ということで、「梅雨」と記されるようになったのです。
ぐずつく梅雨の気候は、運動不足や消化不良で体調などくずしがちになります。
梅雨の養生はまず、カラダを動かす運動が大切です。
室内でもできる体操やストレッチ、筋トレなどで乗り越えましょう。