お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2017.02.10

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探梅

ume
「立春」を過ぎると折にふれ、春の足音がきこえてくる気分になるのがフシギ。
立春という言葉のせいかと思っていたら、なんと気象学的にいうと2月の上旬の10日間で昼の時間がすっと長くなるそうです。
この動きにあわせて植物たちも春の準備をはじめます。
古くから春の一番手の花といえば梅の花。
寒風の中に身をふるわせるかのように一つ、二つと花をつける梅の花は、桜のようにつぼみが開きはじめると一気に樹全体が花につつまれるのと違って、いかにも天気をさぐりさぐり咲くところが、春を指折り待っていた気持ちにフィットする花なのです。
そんな梅をたづねる季語に「探梅」というのがあります「梅探し」こちらはもっとストレート。
まだ冷たい風の中にかすかな春の手がかりを求めて歩きまわるうちに、どこからか匂ってくる春につられて横道にそれて・・・

スマホに「今、梅の咲いているところはどこ」と音声入力して、そこへ車でまっすぐ行って「あ、梅がきれい」と一度見たらもう十分と帰ってくるというのと違って、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、気分で道をたどりたどりしているうちにフキノトウを見つけたり、春を告げるメジロに出逢ったりと横道も楽しいというのが探梅なのです。
少しくらい風がつめたくても気のむくまま、足のむくまま春に向かってというのもちょっといいもの。

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