お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2023.03.03

ブログ

春のさがしかた


雛の菓子が春を伝える
今日は雛祭り、桃の節句とも呼ばれるのは、桃には古くから邪気を払う仙木とされてきたこともあって、女の子の成長の無事を願うお雛祭りには欠かせない花、そして何より、桃の花は華やかさで春を知らせてくれる花でもあるのです。
雛祭りという言葉は口にするだけで、気持ちが春に一歩近づいた気がしてきます。
春というコトバには、私たちの心まで動かす力が宿っているとよく言われます。
それは寒さをじっと我慢して春の訪れを待っていた私たちの気持ちだけでなく、自然の生き物すべてが待ちこがれてきた春の気配に一気に目ざめる草木のエネルギーがあふれているからなのです。

林の中では、あざやかな黄色い小さな花がかたまって咲くサンシュが真っ先に花を開きます。
「春黄金花」の名前もある通り、サンシュはミズキ科の落葉樹で葉より先に金色の花をつけ木全体があたかも黄金色につつまれたかのようになり、春を真っ先に知らせる花として知られています。
サンシュほどあざやかではなくても自然に目をこらすと春の気配はすぐに見つかります。
よもぎが小さな手をひろげたかのように若芽をのばし、コンクリートの割れ目には けなげに、はこべが芽ぶいています。
遠くまで出かけることはありません。
五感で感じる春の訪れは心にまで届くのです。

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