お灸を知る・使うせんねん灸 moxaブログ

2016.10.28

ブログ

秋の土用

doyoスコーンと晴れあがった秋空の下、目に入るみどりの中にあざやかな色が目立ちはじめました。

北海道からは雪や、気温が0度以下というニュース、信州からも初霜の便りが届くなか紅葉前線は東北を足ばやに通過、日に日に南下のスピードをあげはじめています。

10月も残りわずか、今はちょうど秋の土用のまっただなかです。
土用といえば立秋の前の夏の土用が代表的ですが、実は立春、立夏、立冬の前のそれぞれ18日間も土用と呼ぶのです。だから土用は年4回で72日間もあるため、一年を春夏秋冬プラス土用で四季ならぬ五季という考え方もあるほど、土用は大切にされてきたのです。

今の私達のくらしでは意識しないとわかりませんが、ヒトのカラダは自然の移り変りとともに変化します。 その変化を日々のくらしの中でうけとめ、過ぎ去った季節のアフターケアと来るべき季節にそなえて体調をととのえるための準備期間として土用をもうけ、心身ともに季節になじませていくという考えかたは古代中国で始まりました。

2000年以上も前にまとめられた東洋医学のバイブル黄帝内経には季節と臓器について記されています。それによると秋の土用は「脾が働きすぎる」とか、脾とは消化機能全般を支配しています。
土用の土は万物を育てる大地をあらわし四季のすべてにかかわりを持っていますが、秋はその大地の恵みがたくさん届くとき、おいしくてどうしても食べすぎるため、消化機能が悲鳴をあげがちです。 又、土用は去りゆく季節と、新しく迎える季節が入りまじることが多く、「気」の乱れから体調をくずしがちです。

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