季節は今日から大寒、一年のうちで最も寒い時とされています。
今冬、東北の日本海側から北海道にかけては寒気団が次々と居すわり
各地でも記録的な積雪がつづきました。
積雪日本一で知られる青森県の酸ヶ湯は雪の季節にしばしばニュースにも登場する温泉、今年もすっぽり雪の中の風景が紹介されました。
しかし近年積雪量で酸ヶ湯をこえて注目を決めているのが山形県の西川町志津温泉、今年も4mをこえました。
標高1980mの出羽三山の主峰「月山」の山麓に位置し出羽三山詣の宿坊としてひらけた志津温泉が「かくれ積雪日本一」と呼ばれているのです。
なぜ“かくれ”かというと、ここは気象庁の観測地点ではないために正式とはされていないのです。
しかし県の依頼により町で続けられている積雪量の観測では74年の7m90という記録もあるそうです。山岳では滋賀県の伊吹山で1927年に記録された11m82がありますが、ヒトの生活する街で7m90とは想像もできない積雪量なのです。
まだすっぽり雪の中の志津町ですが、暦の上で「大寒」は二十四節気では冬の最後の節気、大寒の次は「立春」です。
しかし極寒とされる大寒ですが「小寒の氷、大寒に解く」という気象のことわざもある通り、きびしい寒さの中にも、ふっと春のきざしが顔を見せはじめ、太平洋側の地方では梅の便りも聞こえる頃です。
二十四節気のそれぞれの節気をさらに3つに分けた「七十二候」で季節をあらわすと、大寒の初候は「欵冬華」(ふきのはなさく)です。
すっかり葉を落とした林の中で“ふきのとう”も顔も見せはじめるのが、今の季節なのです。
2023.01.20
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