トップメッセージ
15世紀後半、大航海時代を迎え、ヨーロッパからアジア経由で多くの人々が日本にやって来ました。
風景風俗習慣など当時の日本はさまざまなことがまさに未知の世界、なかでも彼等に衝撃を与えたのはお灸でした。
日本人はある種の草でできた「火のボタン」で病気を治療するとおどろきを持って本国へ書き送っています。
「火のボタン」と呼ばれたお灸は当時、漢方と並んで日本の医療の柱でした。
しかしその効果はだれもが認めるもののお灸は、やけどするほど熱さを我慢するものとされていたのです。
このお灸の常識への挑戦がせんねん灸 セネファのスタートでした。
弘法大師の「灸は身をやくものにあらず、心に灯りをともすものなり」の言葉をヒントに研究を開始。ついにお灸の効果はやけどするほどの熱さにあるのではないことをつきとめ、紙パルプの台座と巻もぐさの組合せでお灸の温熱をコントロールして世界ではじめてほどよい温熱のお灸、「せんねん灸」の開発に成功したのです。
開発当時、「お灸大革命」とさえ呼んでいただいたせんねん灸は、以来 独自の発熱体を持ち温熱が3時間も持続する「火を使わないお灸」「香りがえらべるお灸」もぐさを炭化した「煙のでないお灸」の開発など世界ではじめての挑戦は今もつづいております。
それはお灸の聖地 伊吹山麓を創業の地と定めて歩みつづけるせんねん灸 セネファの使命でもあるのです。
セネファ株式会社 代表取締役社長
押谷俊憲