冬の間、内にこもりがちだったカラダとココロも、春の訪れとともに外向的になり、寒さから身を守るためにカラダの中に留めていた熱も、体の外へ向かって発散されます。
気温と湿度が高くなってくるので、皮膚、粘膜の毛細血管が開き血行が良くなって、緊張がゆるみ、カラダ全体が温かくなり、熱の移動が活発になります。この熱の移動がスムーズにできないために、陽気が盛んになる春になっても相変わらず冷えを感じ、場合によっては冬以上に冷えをつらく感じる方もいらっしゃいます。
「春が苦手」な方は、熱の移動がスムーズではなく、部分的に熱を帯びて「ほてり」、それとは対照的に部分的な「冷え」を感じます。春先に熱の移動がうまくいかないと、おもに胸から上に熱が偏り、腰から足先にかけて冷えるのが特徴です。
「胸がモヤモヤする」「イライラする」「頭がカッカする」など、感情的になりやすくなりなったり、「頭がボーッとする」「フラフラする」など、ものごとが考えられなくなったりもします。
冷えとりグッズといえば、まずあげられる
あったかソックス
気をつけたいのは、足首をしめつけないこと。
冷えとりソックスは血のめぐりを
よくするためですから。
足首ゆるーくルーズがおすすめ。
<3月> 弥生 (やよい)
弥生は、「弥」はいよいよ
「生」は草木の芽吹きのこと。
春に向かって万物が成長を始める季節。
「東風吹かば・・・」の歌にもある通り、春に吹く「東風」は春の訪れを知らせる風です。
春はまた風の季節と呼ばれるほど次々と風が吹きます。
「東風」につづいて強い南風が「春一番」
突然やってくる寒の戻り「春北風(はるならい)」
その他にも「春疾風(はるはやて)」「貝寄風」「花嵐」などが次々とやってきて
「三寒四温」と呼ばれる独特の春の気候を生み出しているのです。
こうして次々日本列島を吹きぬける風は、季節の移り変わりをより強く意識して生きる日本人の 細やかな暮らしのスタイルを生み出してきたのです。