5月は春から夏へと季節が変わる時期です。初夏の陽気によって、蒸し暑く感じる日も出てきました。この時期は体調をくずしやすい、と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
とくに、4月に新たな生活をスタートさせた方は、慣れないことも多く、気づかないうちに疲れやストレスをためています。
東洋医学では、精神的な緊張を「気が張る」と言います。「気が張り」続けると、膨らみすぎた風船がはじけて空気が抜けてしまうように、ちょっとしたきっかけでココロとカラダの張りがなくなってしまいます。
ココロとカラダの張りがなくなると、無気力になって動けない。頭痛やめまい、眠れないなど、さまざまな不調が出てきます。このような状態になりやすい時期がちょうど5月と重なるので「五月病」と言われています。
■5月の冷え対策
「気が張り」続けると、首から肩にかけての筋肉が縮んで「息がつまり」、呼吸も浅くなります。
ストレスフルな現代生活では、一年を通じ、いつでも「五月病」のような体調不良は起こります。日頃から「気を張ったら、気を抜く」習慣を身につけましょう。
お灸を生活に取り入れていただくと、適度な「息抜き」になりますし、温もりで「気の張り」がゆるみます。
5月は、お灸プラス「顔の運動」を取り入れてみましょう。
アスリートは、緊張が高まる試合前、まるで笑っているように、意識的に顔の筋肉を大きく動かしてココロとカラダの緊張をほぐすそうです。緊張がほぐれると温かくなるので、カラダの動きが良くなるのです。
すごしやすい季節を迎え、薄着の季節になりました。
でも、まだまだ肌寒い日もあります。
カラダの中でかくれていても意外に冷えているのがお腹まわり。
しめつけずに保温できる「腹巻パンツ」がお役立ちです。
素材はいろいろありますが、うすくてトップスにひびかない、あたたかくて機能的なものもあります。
薄着の季節の今だからこそ、お役に立つアイテム
ほんのり快適にあたためましょう。
<5月>皐月(さつき)
皐月は、旧暦の5月の呼び名。
ちょうど田植え時とあって早苗を植える「早苗月」から転じたとも言われています。
5月になり日ざしは強く、風も爽やかになってきました。
5月の風は「風薫る」「薫風(くんぷう)」
いのちのエネルギーあふれる青葉若葉の上を渡ってくる風は、みずみずしくさわやか。
思わず深呼吸したくなる風。まさに「風薫る」というコトバがぴったりです。
かつて農作業や漁業にとって
風は、天候の変化を読む大切な役割を持っていました。
田仕事が始まる頃、恵みの雨の近いことを知らせてくれるのも風の変化であったりと、日々の暮らしの中で、風は常に意識されていたのです。